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インフルエンザにかかったけど、ワクチンは必要?【小児科専門医が解説】
ピースこどもクリニック(中央林間)
院長 松村 和哉
🧭 はじめに:「もうかかったのに、ワクチン必要?」
この時期になると、「子どもがすでにインフルエンザにかかったのですが、ワクチンは打った方がいいですか?」というご相談を多くいただきます。
答えは一言でいうと、「打つ価値があります」。
ここでは、小児科専門医の立場から理由と考え方をわかりやすく説明します。
🧬 1. インフルエンザは「A型」と「B型」が別ものです
ひとくちにインフルエンザといっても、実際にはA型・B型の2種類(さらに細かくは複数の亜型)が存在します。
一度A型に感染しても、B型はまったく別のウイルスが原因となるため、再び感染することがあります。
(※C型も存在しますが、一度感染すれば免疫がつくため毎年の感染に留意する必要はありません)
たとえば、
・秋〜初冬:A型が流行
・冬〜春:B型が流行
といった年には、「A型にかかったあとにB型にもかかる」ケースも珍しくありません。
💉 2. ワクチンは“型の違い”にもある程度対応します
インフルエンザワクチンは、A型2種類+B型1種類をカバーする「3価ワクチン」です (昨年まではB型2種類の4価ワクチンでした)
すでにA型にかかったとしても、
・別のA型(違う系統)
・B型ウイルス
に対してはまだ免疫がついていません。
したがって、残りの型への発症や重症化を防ぐ目的で接種を続けることには十分意味があります。
🕐 3. インフルエンザ感染直後は、間をあけてから接種を
感染直後にすぐワクチンを打つのは避けましょう。
体力や免疫の回復を待ってからの方が安全で、十分な効果も期待できます。
⏱ 接種時期の目安
- 解熱・回復からおよそ1〜2週間後以降
- 元気が戻り、咳や鼻水などの症状が落ち着いている時期
特に乳幼児や体調を崩しやすいお子さんは、主治医と相談しながらタイミングを決めるようにしましょう。
🧒 4. 1回目接種のあとに感染した場合は?
13歳未満では2回接種が推奨されています。
そのため、1回目のあとに感染した場合でも、2回目を打つ価値があります。
理由は、
・感染で得た免疫は「1つの型」に限られること
・2回目のワクチンで他の型への免疫が広がること
によります。
ただし、1回目と2回目の間隔は4週間あけるのが基本です。感染により延期した場合は、回復後に再スケジュールを立てましょう。
🧩 5. まとめ:迷ったときは医師に相談を
| 状況 | ワクチンは? | コメント |
|---|---|---|
| A型にかかった | ✅ 打つ価値あり | 別のA型、B型への予防が期待できる |
| B型にかかった | ✅ 打つ価値あり | A型への予防が期待できる |
| 同シーズンでA型に2回感染 | ✅ 打つ価値あり | B型への予防が期待できる |
| 発症直後・体調不良中 | ❌ 様子見 | 回復してからでOK |
🕊 ピースこどもクリニックからのメッセージ
インフルエンザは一度かかっても油断できない感染症です。
ワクチンは「感染をゼロにする」ものではありませんが、重症化を防ぎ、家族や周囲への広がりを抑えるという大きな意味があります。
回復後のタイミングや必要性に迷ったときは、どうぞお気軽にご相談ください。
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