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インフルエンザ検査、早すぎると陰性になる?特にB型で起きやすい理由
「熱が出てすぐ検査したら陰性。でも翌日に再検査で陽性」
でもこれ、珍しくありません。インフルエンザの迅速検査は便利ですが、発症直後はウイルス量がまだ少なく、陰性(偽陰性)になることがあります。
結論:B型は早期だと陰性になりやすい傾向があります
小児を対象に、症状出現から24時間以内に実施した迅速検査の成績を調べた研究では、
A型の感度は90%だった一方、B型は25%という結果が報告されています。
なぜ早いと陰性になるの?
迅速検査は、鼻の奥(鼻咽頭)にいるウイルスの一部(抗原)を検出します。
発症直後はウイルス量がまだ少ないことがあり、検査の反応に必要な量に届かず陰性になることがあります。
| 起きていること | どういう意味? |
|---|---|
| 発症直後はウイルス量が少ない | 検査が反応する「しきい値」に届かず陰性になることがある |
| B型はA型より検出感度が低め | 同じ条件でもB型の方が陰性になりやすい傾向がある |
研究でも「B型は出にくい傾向」
迅速検査(RIDT)の精度をまとめたメタ解析でも、A型の方がB型より感度が高いことが示されています。
出典:Chartrand C ら (2012) PubMed
重要ポイント:
迅速検査は陽性なら診断に役立ちますが、陰性でもインフルエンザを完全には否定できません。
(特に流行期・発症早期・B型が疑わしい場合)
なぜインフルエンザB型は検査で出にくいことがあるの?
実は、インフルエンザB型が早い段階で陰性になりやすいのには、いくつか理由があります。
① ウイルスの増え方がA型よりゆっくりなことがある
迅速検査は「鼻の中にいるウイルスの量」が一定以上になると陽性になります。
B型は発症直後のウイルス量の立ち上がりがA型より遅い場合があり、症状が出ていても、まだ検査で反応する量に達していないことがあります。
② 検査キットはA型の方が検出しやすい傾向
迅速検査はウイルスの一部(抗原)を捉えて判定しますが、研究のまとめ(メタ解析)では、A型の感度がB型より高い傾向が報告されています。
つまり、同じ量のウイルスがいても、B型は陽性ラインが出にくいことがあります。
参考:Chartrand C ら (2012) PubMed
③ 鼻より下の気道にウイルスが多いことがある
迅速検査は主に鼻(鼻咽頭)から検体を取ります。
一部のケースでは、感染初期にウイルスが鼻より下の気道に多く存在し、鼻からの検体では見つかりにくい可能性があります。
まとめ:
「B型は検査がダメ」なのではなく、ウイルスの増え方や検査の仕組みの違いで、発症早期は見つかりにくいことがあります。
そのため、検査結果だけでなく、症状や流行状況もとても大切です。
こんなときは再検査や臨床判断
- 発熱してすぐ検査した(特に半日以内)
- 家族や学校・園でインフルエンザが流行している
- 高熱、ぐったり、関節痛などインフルらしい症状が強い
まとめ
- 迅速検査は、発症直後は陰性(偽陰性)になることがあります
- 研究では、発症24時間以内のB型は特に陰性になりやすい可能性が示されています
- 陰性でも症状が強い場合は、再検査や受診の相談が大切です
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参考文献
※本記事は一般的な医療情報の提供を目的としています。症状が強い場合は医療機関にご相談ください。







