「夜尿症(おねしょ)」っていつまで心配するべき?|ピースこどもクリニック|中央林間駅徒歩1分の小児科

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「夜尿症(おねしょ)」っていつまで心配するべき?

「夜尿症(おねしょ)」っていつまで心配するべき?|ピースこどもクリニック|中央林間駅徒歩1分の小児科

こんばんは、院長の松村です。まだまだ10月とは思えないほどの暑い日もありますが、少しずつ寒くなり秋を感じるようになりました。これから寒くなるにつれて、感染症だけでなくご相談の多くなる悩み事、それはなんでしょうか?

 

答えは・・・夜尿症(おねしょ)です!

夜尿症について少しだけ説明します。

 

夜尿症は何歳まで“普通”なの?

多くの子どもは、3〜5歳頃までに夜のおむつが外れていきますが、5〜6歳を過ぎても夜尿が続くことは実は珍しくありません。

統計では、

  • 5歳児の約15%

  • 7歳児の約10%

    が夜尿を経験していると言われています。

小学校に入ってもおねしょが残るお子さんは一定数おり、「成長とともに自然に治るケース」ももちろんありますが、一方でなかなか自然治癒しない場合もあり、小児夜尿症診療ガイドラインでは6歳以上であれば積極的な評価と治療介入を推奨しています。

 


どんなときに相談すべき?

以下のようなケースでは、一度小児科で相談してみましょう

 1.  小学校に入っても毎晩のようにおねしょがある

 2.  急に夜尿が増えた

 3.  日中の尿トラブル(頻尿・おもらしなど)、便秘症(排尿トラブルと関連することがあります)もある

 4.  夜尿をするストレスや、自信の低下を感じていそう

 

また、学校検尿で異常(蛋白尿・血尿など)を指摘された場合は腎臓疾患の可能性もあるため、早めの受診がおすすめです。


原因は?どうして治らないの?

夜尿の原因はさまざまです。代表的なものは以下のようなものです:

  1. 膀胱の発達がまだ未熟(容量が小さい) この場合、昼の頻尿や尿失禁がみとめられることもあります

  2. 夜間の尿量が多い(夜間睡眠中の抗利尿ホルモン(尿を濃縮する働きがあります)の分泌が少ない)

  3. 深い眠りで尿意に気づかない

  4. 精神的なストレスや環境変化

 

いずれも子どものせいではありません。決して叱ったり、プレッシャーをかけたりしないようにしましょう。

 

冬場、寒くなるとどうして夜尿が悪化するのでしょうか? 

1. 冬には昼夜の抗利尿ホルモンの分泌リズムが乱れがちで、夜間のホルモン分泌が低下する

2. 寒冷刺激で尿量が増える(=寒冷利尿)(寒さで全身の血管が収縮し、その結果腎臓に流れる血液量が増え利尿作用が促進されます)

などが理由として考えられます。

冬場は体が冷えないように暖かくしてお布団に入りましょう。


どう対応したらいい?

  1. 成長を見守る気持ちが大切

  2. おねしょの記録をつけてみる(おねしょダイアリーなど)

  3. 水分や食事、トイレの習慣を見直す

  4. 不安があるときは、悩まずに小児科医に相談!

 

夜尿症にはお薬(抗利尿ホルモン薬、抗コリン薬など)や行動療法などで改善を図れることもあります。

夕食時には塩分を控えたお食事 (余分な塩分を体外に排泄するためには尿が必要です、塩分過多により尿量が増加します) 、水分摂取はコップ1杯程度まで、就寝前排尿の徹底も生活指導として重要です。

当院では、夜尿・腎疾患などの小児腎臓・泌尿器系の相談も対応しています。

「相談だけでもいいのかな?」という方も、お気軽にご来院ください。


最後に:親子で安心できるサポートを

夜尿はとてもよくあることです。

でも、周りに相談しづらかったり心配しすぎてしまうこともありますよね。

そんなときこそ、専門的な視点で子どもの発達と健康をサポートする小児科医の出番です。

6歳以上で夜尿症でお困りのお子様は、「安心して相談できる場所」として当院をご活用ください。

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