子どものインフルエンザ薬の選び方【年齢別にわかる違いと注意点】|ピースこどもクリニック|中央林間駅徒歩1分の小児科

〒242-0007 神奈川県大和市中央林間4丁目4番3号 小田急マルシェ中央林間3階
046-240-8466
WEB予約 WEB問診 LINE
ヘッダー画像

子どものインフルエンザ薬の選び方【年齢別にわかる違いと注意点】

子どものインフルエンザ薬の選び方【年齢別にわかる違いと注意点】|ピースこどもクリニック|中央林間駅徒歩1分の小児科

こんばんは、院長の松村です。先週末から急激にインフルエンザのお子さんが増えてきました。インフルエンザの診断がついたものの、治療はすべき?治療するならどの薬を使うの?という疑問があると思います。この記事では治療についてお話ししたいと思います。ぜひ参考になさってください。

抗インフルエンザ薬についてやさしく解説

タミフル/イナビル/リレンザ/ゾフルーザの違いと使い分けを、ご説明します。

🕊 まずはポイント:抗インフルエンザ薬は 発症からの時間(原則48時間以内)年齢と剤形の相性(飲める/吸える)症状の重さ/基礎疾患 を総合して選びます。小児では「確実に内服/吸入できるか」が特に大切です。
この記事でわかること
年齢別おすすめ薬 各薬の特徴・注意点 処方判断の流れ よくある質問(FAQ)

年齢別:どの薬がフィットする?

年齢層 主な選択肢 ポイント・注意
👶 乳児(〜1歳) タミフル (内服薬) 吸入は現実的でないため内服中心。用量は体重で調整。嘔吐・脱水時は投与可否を慎重に。
🧒 幼児(1〜5歳)

タミフル /(吸入が確実なら) イナビルリレンザ (ともに吸入薬)

「確実に吸えるか」が分かれ目。吸入できないことが多いため、タミフルをおすすめします。喘息など気道疾患がある場合は吸入薬に注意。
👦 小学生(6〜11歳) タミフル/イナビル/リレンザ/ゾフルーザ (内服薬) 吸入/内服いずれも可。B型インフルエンザの場合はゾフルーザを使用することを推奨します。A型はゾフルーザを除いた薬剤を推奨
👨‍🦱 12歳以上 タミフル/イナビル/リレンザ/ゾフルーザ  A、B型ともにゾフルーザ推奨。吸入薬も同様に推奨。特にB型はゾフルーザ推奨
🏥 重症・入院相当 ラピアクタ(点滴) 基本的には入院の場合に使用

薬ごとの特徴(要点だけ)

タミフル (オセルタミビル)

  • 幅広い年齢で標準的に使いやすい内服薬(体重で用量調整)。粉とカプセルあり。1日2回、5日間内服。
  • 嘔吐・腎機能・異常行動への注意点を事前説明。

イナビル(ラニナミビル)

  • 吸入・単回投与10歳未満20mg/10歳以上40mg(添付文書)。
  • 確実に吸えることが前提。喘息など気道疾患では留意1回で治療完結が利点。

リレンザ(ザナミビル)

  • 吸入薬。1日2回、5日間。吸入手技が可能なら選択肢に入る。4歳以下の安全性は確立していないと添付文書の記載あり。
  • 気道過敏のある児では慎重に。

ゾフルーザ(バロキサビル)

  • 単回内服。12歳以上は選択肢。6–11歳の扱いは最新見解を参照(低年齢の積極使用は推奨されにくい)。
  • B型インフルエンザではタミフルと比較して発熱期間が短縮するというデータがあります。

ラピアクタ (ペラミビル)

  • 点滴。外来困難・重症例・嘔吐で内服できない場合のオプション。

当院の判断フロー(発症〜処方)

  1. 発症からの時間(原則48h以内)・年齢・症状・基礎疾患を評価。
  2. 「飲める/吸える」現実性と生活背景を確認(小児では特に重要)。
  3. 薬の利点・副作用・再診基準を家族と共有(異常行動・熱持続・嘔吐・脱水など)
コメント

薬は「誰にでも必ず出す」ものではありません。重症化リスクや発症からの時間、飲める/吸えるかを踏まえ、最適な方法を一緒に選びます。

よくある質問(FAQ)

Q. 2歳だけど吸入薬が良い?
通常、吸入困難です。多くは内服(タミフル)が現実的です。

Q. 12歳以上はゾフルーザ一択?
いいえ。ですがB型では特に推奨します。単回投与は便利ですがオセルタミビル等も含め医師と選びます。

Q. 48時間を過ぎたら意味がない?
原則は48時間以内ですが、重症化リスクが高い場合は投与を検討します。必ずご相談ください。

受診前のワンポイント

  • 発症時刻・最高体温・解熱剤の種類と時刻をメモ
  • 嘔吐・水分量・尿回数(脱水評価)の記録
  • 既往症・内服中の薬・アレルギーの整理

※本記事は一般的な情報提供であり、最終判断は診察所見・状況により行います。

pagetop